富嶽三十六景 一覧 凱風快晴(がいふうかいせい)赤富士 富嶽三十六景 凱風快晴(がいふうかいせい) 凱風とは南風のことです富士にたなびく鰯雲が青空にたなびいています。 初夏でしょうか、そよ風が気持ちよく吹いている様子が感じられます。 富士の雄大さに鰯雲が臨場感たっぷりの気高さです。 富士が赤く染まるのは夏から秋にかけた晴れた日の早朝です。 それは一瞬のことです。北斎はその瞬間を非常に感動して、この図を描いたのでしょう... yutomoe
富嶽三十六景 一覧 江戶日本橋(えどにほんばし)常盤橋門跡金座十思公園 富嶽三十六景 江戶日本橋(えどにほんばし) 日本橋は東海道の最初の場所であり道路網の始点となっているところです。北斎の素晴らしい構図はさすがです。両サイドの蔵が透視遠近法でえがかれており遠くに見えている江戸城が印象的に見えます。 船が並べられて人の慌ただしさがよく伝わって、なにか一日の仕事の始まりを感じさせるうき伊予絵です。 富士山の何気ない描き方がなんとも風情... yutomoe
富嶽三十六景 一覧 江都駿河町三井見世略圖(こうとするがちょうみついみせりゃくず)一石橋迷子知らせ石票小網神社日枝神社日本橋摂社 富嶽三十六景 江都駿河町三井見世略圖(こうとするがちょうみついみせりゃくず) 現在:中央区日本橋室屋町2丁目 天保元−天保3年(1830-32)頃「越後屋」現在の三越です越後屋の「現金、掛け値無し」という看板が目立ちます。当時では珍しくすべての商品に値札を貼って商品の透明化を図ったものと思われる。 この商売が非常に当たって大評判になり繁盛したと言われます。 この時代駿河町といえば越後屋と言われる... yutomoe
富嶽三十六景 一覧 信州諏訪湖(しんしゅうすわこ)下諏訪本陣岩波屋諏訪大社下社秋宮諏訪高島城 富嶽三十六景 信州諏訪湖(しんしゅうすわこ) 現在:長野県下諏訪郡下諏訪町 下諏訪方面から眺めた諏訪湖 図の手前に小さな祠と二本の松の木を表しています。 左手に見えるお城は諏訪高島城である。まるで湖に浮いている浮城のようである なんとなく北斎の絵を見てみると松の間から富士が見えるような図を描く思われがちですが、あえてそのような絵にはしていない。 この絵もまた藍色... yutomoe
富嶽三十六景 一覧 甲州石班澤(こうしゅうかじかざわ)富士水碑屏風岩安藤家住宅 富嶽三十六景 甲州石班澤(こうしゅうかじかざわ) 現在:山梨県南巨摩郡鯵沢これぞ北斎ブルー甲州石班澤は釜無川と笛吹川などが合流して荒波の富士川となります。 波頭が激しい飛沫を上げる急流です。 この甲州石班澤(こうしゅうかじかざわ)は北斎ブルーの最高傑作と私は感じます。 構図から色合い(藍色)から表情までなんとも言えない雰囲気を与えてくれる図だと思います。 この絵も点描... yutomoe
富嶽三十六景 一覧 身延川裏不二(みのぶがわうらふじ)身延山久遠寺七面山四国堂 富嶽三十六景 身延川裏不二(みのぶがわうらふじ) 現在:山梨県南巨摩郡身延町 富士は甲州側側からは裏富士 身延川は従来富士川の別名といわれてきましたが、身延川は身延山中に源流があり日蓮宗総本山の久遠寺の周辺を流れる波木井川(はきいがわ)に合流する川です。 この図の迫力は久遠寺門前の身延道沿道から基地だった沸きだつ奇峰の間から見え隠れする趣向で描かれた富士。 甲州側から... yutomoe
富嶽三十六景 一覧 甲州伊沢暁(こうしゅういさわのあかつき)甲斐善光寺聖牛(せいぎゅう) 富嶽三十六景 甲州伊沢暁(こうしゅういさわのあかつき) 現在:山梨県笛吹市 甲州街道甲府宿の一つ 甲州石和宿のことです。石和は鎌倉往還道と青梅街道が合流する宿場で当時は大変賑わっていました。 現在は温泉でよく知られている石和です。(石和温泉) 明けゆく空が次第に染まっていく、冨士は厳かに山頂が紅に染まりつつあります。 対象的に早立ちの人馬で賑わう宿場町、大蔵経寺山付近と思... yutomoe
富嶽三十六景 一覧 富嶽三十六景 駿州江㞍(すんしゅうえじり)江尻宿稚児橋(ちごはし) 富嶽三十六景 駿州江㞍(すんしゅうえじり) 現在:静岡県静岡市清水区追分 江尻宿 江尻宿は清水港のほど近くにあり江尻津や南方の清水湊とともに東海道の交通の要衝でした 図は強風の中吹き飛ばされてしまいそうななかを腰をかがめ笠を抑えながら踏ん張っている様子があがかれています。 強風は頭巾をかむる女性の懐から懐紙を奪い取りシュルシュルと天空に舞ってしまいました。風に吹... yutomoe
富嶽三十六景 一覧 道江尻田子の浦略啚(とうかいどうえじりたごのうらりゃくず)由比本陣公園正雪紺屋山部赤人の碑 東海道江尻田子の浦略啚(とうかいどうえじりたごのうらりゃくず) 現在:静岡県静岡市清水区由比・駿河湾沖 歌枕で知られる 田子の浦 田子の浦は昔から歌枕として知られています。特に万葉集の山部赤人のうたは有名です。「田子の浦ゆううち出でてみれば真白にぞ富士の高嶺に雪は降りけり」この歌は海から見た富士の美しさを愛でたものとしてとても有名です。 浜辺の塩焼きは田子の浦の名物で塩焼きの様子も... yutomoe