富嶽三十六景 東海道江尻田子の浦略啚(とうかいどうえじりたごのうらりゃくず)

現在:静岡県静岡市清水区由比・駿河湾沖

歌枕で知られる 田子の浦

田子の浦は昔から歌枕として知られています。特に万葉集の山部赤人のうたは有名です。「田子の浦ゆううち出でてみれば真白にぞ富士の高嶺に雪は降りけり」この歌は海から見た富士の美しさを愛でたものとしてとても有名です。

浜辺の塩焼きは田子の浦の名物で塩焼きの様子も描かれています。この塩焼きも古歌に詠まれています。

二艘の船が荒波の揺られて、漕手たちは必死で渾身のちからをこめて艫(ろ)を握って漕いでいるさまが見えます

この図は2艘舟の弧線が富士の稜線と相まって呼応して響き合う様が素晴らしいです。

また不思議なのはこの題の「略図」であるなぜ略図なのか「略図を」「やつし図」(洒落)と読んで「古歌」をアレンジしたとの説もあります



メモ

由比周辺の江戸スポット


由比本陣公園
東海道由比宿本陣跡。表門石垣木掘、物見塔など当時の本陣の姿を再現しています。
江戸文化にふれることを目的として荒廃していた由比本陣跡を整備して復元しました



正雪紺屋
正雪紺屋は江戸時代の軍学者。由比正雪の生家。現在も染物屋として営業中。
中には大変貴重な当時の用心篭中などが昔のままで展示されています



山部赤人の碑
歌枕「田子の浦」を有名にした山部赤人の歌碑。

田子の浦港越しの富士見のスポットとして有名な「富士と港の見える公園」の中にも歌碑があります
「ふじのくに田子の浦みなと公園」からは360度のパノラマの景色が一望で来ます




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