
現在:静岡県静岡市清水区追分
江尻宿
江尻宿は清水港のほど近くにあり江尻津や南方の清水湊とともに東海道の交通の要衝でした
図は強風の中吹き飛ばされてしまいそうななかを腰をかがめ笠を抑えながら踏ん張っている様子があがかれています。
強風は頭巾をかむる女性の懐から懐紙を奪い取りシュルシュルと天空に舞ってしまいました。風に吹き飛ばされる笠・懐紙、空を舞う木の葉が強風を見事に活写しています。
動と静の対比で北斎は自然の強さ人間の儚さを表しているのか、動乱の下界を静かに見る富士は一筋の輪郭線で表されている
メモ
清水界隈の江戸スポット
稚児橋(ちごはし)
巴川にかかる橋、慶長12年徳川家康の命で架けられた稚児という名前は江尻宿を流れる巴川には竣工時に河童の童子が最初に渡ったと言い伝えられる稚児橋が架かる(河童伝説)
追分羊かん本店
創業300年の老舗。格子戸に赤暖簾という昔ながらの佇まい